株式会社アグリマート

工法紹介

1液防蟻コート工法

特徴

防蟻有効成分を含有した特殊塗料を内基礎立上の全周に塗布する特殊工法。
通常の薬剤散布工法に比べ薬剤使用量を大幅に削減した環境負荷、及び居住者様へ配慮した工法です。

○薬剤を散布から塗布へ
従来の薬剤散布工法から高濃度に防蟻成分を配合した特殊塗料を内基礎に塗布することで施工後の床下もドライな環境を保ちます。

○防蟻成分を塗膜で保持、長期間効果が持続
防蟻成分が特殊塗料内にしっかりと保持される為、防蟻効果が長期にわたり持続します。

○確実な高濃度施工
防蟻成分を含む塗膜がコンクリートに強固に密着し、確実な防蟻層を作ります。

○浸透性に優れ、コンクリートに強固に密着
コンクリート表面に対する浸透性と密着性に優れたカチオン系エマルジョン樹脂なので、施工後の乾きも早く強力に密着します。

効果

近年の住宅の主流であるベタ基礎建物、防湿コンクリート建物を対象に防蟻効果に特化した『テクノガード1液防蟻コート工法』を開発しました。

本工法は、従来施工のように水で希釈した防蟻剤を床下に大量散布するものではなく高濃度の防蟻成分を含んだ特殊エマルジョン塗料を必要な箇所にコーティングするため、施工直後でも床下はドライで快適な環境のまま施工でき、さらエマルジョン塗料に包まれた防蟻剤の効果により長期に渡り確実にシロアリの侵入を防ぎます。

施工方法

Ⅰ. 下地処理

  • 塗布する基礎全域を確認し大きなクラックなどコンクリート表面の脆弱/風化が激しい場合は、適切な下地処理剤で処理し十分乾燥させてください。
  • ブラシやウエス(軍手)を用いてコンクリート表面の汚れを除いてください。特に基礎立上がり部のホコリが作業性を左右します。(図①)
  • コンクリートは、pH9.5以下で表面が濡れていないか確認してください。(pHは塗工しないコンクリートを水で濡らしpH試験紙を付けることで確認できます。)

Ⅱ. 施工方法

1. 基礎立上がり部

  • 基礎立上がり部を床面から20㎝幅となるようにテクノガード®1液防蟻コート剤を塗布します。
  • 使用する中毛ローラーにホコリ等が付着しないように金属接合部を下にする事で作業性が向上します。(図②)
  • ローラーからの付着量を一定にするため、1往復を1回塗りとします。また、ハケを用いて、基礎立上がり部を念入りに塗布してください。(図③)
  • 小さなクラック等がある場合、目視確認できるクラック面が着色されるまで、念入りに塗布してください。
  • 配線・配管・束の立上がり部については、隙間なく外周を床面から20㎝幅になるように、鋼製束は高さ20㎝迄、および底面金属部分周囲をハケを用いて塗布してください。(図④,⑤)

2. ユニットバス

  • 床高が低いユニットバスや内基礎で仕切られた通路は、ローラーに伸縮棒を取り付けて塗布出来る場所はローラーで塗布してください。
    ローラーで塗布出来ない離れた場所へは専用のスプレーを使用し塗布してください。(図⑥)
    なお、スプレー使用後はノズルに塗料が固まるのを防ぐためスプレーを逆さにして空吹きしてください。

3. 玄関周り

  • 玄関口、上り框などは30㎝ピッチに穿孔してネクサス®SCで注入処理してください。(図⑦)
    (注入量:場所により調整が必要ですが、1ピッチ1Lを目安に注入してください。)
  • 玄関土間など基礎と接する箇所については、基礎から15㎝以内の範囲でタイル目地幅以下の径のドリルで穿孔し、基礎に沿って約50㎝ピッチでネクサス®SCで穿孔処理を行なってください。
    (注入量:場所により調整が必要ですが、1孔1.5~2.5Lを目安に注入してください。)(図⑧)

  但し、ドリル穿孔によりタイルが破損する恐れがある場合には、玄関ドア枠のネジ部分や、下駄箱等からの穿孔注入で代用してください。
(図⑨,⑩)

使用資材

テクノガード1液防蟻コート剤

有効成分 アセタミプリド 0.5%(ネオニコチノイド系化合物)
成分 アセタミプリド 1.0%
エタノール、エポキシ樹脂、水等
包装 4L×2
希釈倍数 原液使用(無希釈)
毒劇物区分 非該当
危険物区分 非該当

用法・用量

塗布量 150〜200g/㎡
(30〜40g/m:20cm幅)
希釈倍数 原液使用(無希釈)
使用器具 中毛ローラー
ハケ
塗り回数 1回塗り(ローラー1往復)
乾燥時間 5 〜10℃ 6時間以上
10〜20℃ 4時間以上
20〜35℃ 2時間以上
上塗可能有無 不可(防蟻効力の無効)

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